ずっとネガティブでいるのは効率が悪い

――我慢されたということですか?

髙口:いえ、我慢だけで終わってはなにも引き出しが増えないので、そのうえでなにが足りなかったのかや、どうしたら評価してもらえるかというのを聞いていました。次のアクセルの踏み方を考えるようなイメージです。

 腐ってさえいなければ、上司も前向きだと思ってくれますから、「頑張りには感謝している。次はこれもやってくれると」って、やるべきことを言語化してくれるんですよね。なので、あとはそれに全力を出すというか、「見ててください!」みたいな感じでした。

――ポジティブですね。

髙口:ポジティブなつもりはないんですが、ネガティブな感情のコントロールの仕方は意識していました。

 負の感情を持つこと自体は仕方がないと割り切ったうえで、じゃあどうするかって考えたときに、やっぱり評価がついてきたらそれも解消されるわけですから。つまり、マイナスの感情をゼロにすることにエネルギーを使うのは効率が悪い。同じエネルギーを使うなら使った分がすべてプラスになる使い方をしたほうがいい。

 なので、あるときからは不貞腐れるのとかだけは絶対にしないと決めていましたね。もしかしたら、それでも態度には出てしまっていたかもしれませんが、自分では表に出さないことを強く意識していました

――なるほど。ですが、一方で本当になにをしても評価されないという環境にいる方もなかにはいるのと思うのですが、その場合はどうしたらいいのでしょうか。

髙口:その場合は、もうここで学んだことはたくさんあると思えるなら別の道を選んでいいと思います。
私の場合、そのためにも、普段からなんとなくでいいので自分と社会を望遠レンズと広角レンズの両方で見ておくようにしています。

 ある程度の理不尽は仕事には付き物ですが、それにも限度はあります。その場合は我慢せずキャリアチェンジを考えてもいいのではないでしょうか。

 ただ、その際も「これは得たな」ってものがあれば前向きに次に進めますから、ぜひ振り返りはしてほしいです。