自分で自分を評価する習慣を持つ

――なるほど。ちなみに髙口さんが仕事をする際に意識されていることはありますか?

髙口:自分で仕事を振り返って、自分の中で評価することはしています。

 今回のテーマのように、人は都合よく褒めてくれないじゃないですか。また逆にうまく進行できていないときにも、根気よいサポートで助けていただくこともある。

 だから、自分で自分の思考、行動の事実を一つひとつを切り出して、「これはよかった」とか「これは次は修正すべき」とか「次はこれに挑戦しよう」とか、区切りがいいところで振り返りをしています。大事なことは、うまくいった=自分はすごい、いかなかった=自分はダメというざっくりした評価で人格と混同することは絶対にせず、目的、役割、思考、行動を分解して評価するということです。

 そうやって冷静に足跡の事実を分解、評価することで、客観視する能力が鍛えられ、メンタル的にも安定して、スキルも整理できます。

 いろいろやってみて思ったのが、反省はしっかりしながら、一方で「自分の機嫌を取る」というのも大事な能力であり、仕事なんですよね。挑戦する人ほど当然失敗も多く経験するので、その際に毎回毎回ネガティブな感情に支配されていたら疲弊するだけですし、周囲にも負のエネルギーを与えてしまう。

 逆にいえば、自分の機嫌をうまくコントロールできればパフォーマンスは上がるわけで、真っ先に取り組むべきこととも言えるかもしれないですよね。

――すごくいいですね。簡単に実践できそうです。最後にメッセージはありますか?

髙口:評価がついてこないのに仕事をするのはつらいことです。これは間違いありません。

 そのうえで考えていきたいのは、自分で変えられる範囲をどうするかということです。そこで、分解、評価し、修正して全力でぶつかった結果、それ以上自分で変えられることがないならキャリアチェンジすればいいですし、もしあるならそこにフォーカスするのが得策かと思います。

 悔しい気持ちやモヤモヤ感はあっていいと思うので、そういった感情をどのように飼い慣らしていくかが大事なんじゃないかと。

​――よく理解できました。本日はありがとうございました。