なお、スタンスを取るポイントは3つある。

1 情報を2つ以上の構造で比較する

 たとえば、「メリット・デメリットで比較する」「スピードとインパクトで比較する」など、情報を2つ以上の軸で比較しよう。それだけで情報の視点漏れを防ぐことができる。

2 結論を言語化し、断定する

「A案が正しいと思います。理由は○○です」と言い切ることが大事だ。もし、結論が出せない場合は「××という理由で、2案のいずれかを選べる状態ではないので、○○するべきです」というスタンスを取ろう。大事なのは「今の手持ちの情報で、決めること」だ。

3 修正を恐れない

 反証データが出たら即アップデートしよう。前提が変われば、答えが変わるのは当たり前だ。自分の結論に固執せず柔軟に対応する。
 スタンスを取るとは必ずしも「正解を選び抜く行為」ではない。「現時点ではこう判断する」と小さく旗を立て、反証があればアップデートする。その繰り返しこそが思考力と信頼を伸ばす。

「スタンスを取る」ことは、情報が足りないなかでも決断を下すということであり、まさに人間的行為だ。スタンスを取り、決断を下すから仕事は次に進む。決めることを推奨しない会社の仕事は停滞する。停滞は成功の対義語と言ってもいい。

 今日から「私はこう考える」と宣言することを習慣化してみてほしい。議論もキャリアも、1段階上のステージに進むはずだ。