多くの経営者が米ミズーリ州セントルイスに足を運び、スティーブ・ガンド氏が成し遂げている困難な偉業に倣おうとしている。同氏は同族経営の製造会社ガンド・カンパニーの3代目最高経営責任者(CEO)だ。同社は10年間にわたり年平均18%の成長を遂げているが、従業員は1人もレイオフしたことがない。スティーブ氏によると、これを支えているのは、従業員1300人の福利を目先の利益より優先するリーダーシップモデルだ。同氏はこの手法を広めることを使命と感じており、とりわけ同族企業の経営者に知ってほしいと考えている。「甘っちょろく聞こえるが、利益は出ている」。スティーブ氏(55)はこう話す。祖父のエド・ガンド氏はもともと菓子の販売員で、1951年にこの複合材料会社を創業した。現在、売上高は4億ドル(約630億円)に迫り、顧客には米複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)や米自動制御機器大手ロックウェル・オートメーションも名を連ねる。ガンド社の部品は、風力発電機から家庭の芝生に置かれた地上設置型変圧器まで、送電網のほぼあらゆる部分に使われている。
75年間レイオフなし、同族企業3代目に学ぶ経営者たち
多くの経営者がセントルイスに殺到し、目先の利益より従業員を優先しつつ成長しているガンド家の家業の秘訣を学ぼうとしている
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