累計25万部、多くの人の手に届いた
戦略プロフェッショナルという孤独な戦い

 広川が新日本メディカルに赴任した当時、担当事業部門の年間売上高はわずか8億円ほどでした。それが2年後には15億円、3年後には20億円を超えようとしています。33歳で合弁会社の代表取締役になった三枝氏は一貫して戦略プロフェッショナルの道を探し続け、本書の「あとがき」でこう振り返っています。

 今から思い出しても、よくぞ頑張ったと自分で言いたくなるほど、孤独な戦いだった。指導してくれる人も、自分の先行モデルとして尊敬できる人も、誰一人いなかった。すべて自分で考え、試し、反省して、また次の行動を組み立てることの繰り返しだった。

日本に必要な「戦略的経営者」とは?<br />実話に基づく迫真のストーリー本文中の重要なポイントに加筆された「戦略プロフェッショナルの要諦」
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 あなたが戦略プロフェッショナルを目指すなら、何らかの孤独な戦いに備えなければならないかもしれません。ただし、「先行モデル」はここに出来上がり、「すべて自分で考え」る必要もなくなりました。『戦略プロフェッショナル』が日経ビジネス人文庫版と合算すると25万部を超えたのは、まさに孤独な戦いの勝利と言えるでしょう。

 なお、増補改訂版の各章には新たに「戦略プロフェッショナルの要諦」「戦略ノート」が書き加えられ、巻末には著者インタビュー「経営者人材育成論」が収録されています。
 


◇今回の書籍 31/100冊目
『戦略プロフェッショナル[増補改訂版]――競争逆転のドラマ』

日本に必要な「戦略的経営者」とは?<br />実話に基づく迫真のストーリー

著者が実体験をもとに描く迫真のストーリー。傑作と名高い超ロングセラーが増補改訂版で登場。「戦略を実戦で使う」ためのポイントをリアリティにあふれた物語とともに解説。新たに「戦略プロフェッショナルの要諦」「『経営者人材』の条件」を増補!

三枝 匡 著

定価(税込)1,680円

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