(2)自分の人生を考える
 人生には限りがあることを再認識する必要があります。起業の夢を実現せずに高齢になったときを想像し、後悔することがないかを想像してみてください。もし「とても後悔する気がする」と思うなら、早く実現させたいという気持ちが湧いてくるはずです。
 起業すれば、サラリーマンのように組織の一員として仕事をするよりも、大きな達成感や自己成長を感じることができます。また、自分のことだけではなく、地域や社会への貢献も果たせる可能性が大きくなります。

(3)年齢を考える
「起業するのに遅すぎることはない」という言い方はありますが、やはり可能な限り、若いうちに起業したほうが、その後の事業経営を長く続けることができます。あなたの今の年齢を考えて、「何歳で起業したいか」と自問自答してみてください。すでにその年齢に近づいているなら、早く起業のための具体的な準備にとりかかるべきです。

 以上のように考えて、それぞれの点について自分の思いをノートに書いてみてください。すると、「このままズルズルと今の生活を続けていたら、後悔してしまう」と思うようになり、ある日突然「一刻も早く起業しなくては」という衝動的な思いが湧き上がることがあります。これは、実際に私が多くの起業家から聞いた、起業を決意した瞬間の思いなのです。

「201○年□月△日に独立する!」と書いてみよう

 さあ、自分の尻に火がついて、「早く起業したい」という思いが強くなったら、より実現に近づくために、独立の日を具体的に定めることが大切です。そうしなければ、時間が経過して、結局、タイミングを逸するということになりかねないからです。

 それでは、具体的な独立の日はいつにすべきでしょうか。独立の日は、次の3つの観点を考慮して決めるといいでしょう。