実は、中野渡こそが
本物のメンタリストだった!?
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ついに最終回を迎えた『半沢直樹』。ラスト、中野渡の決断に、「なんで!」とツッコミを入れたビジネスパーソンも多かったのではないでしょうか。しかし私はこの決断を見た瞬間、メンタリストという立場から「なるほど!」というツッコミを入れたくなりました。
彼の「許し」には、人を取り込んで組織を動かすという心理学的な極意がうかがえます。敵を徹底的に叩き、切り捨てることは誰にでもできます。しかし叩きのめされた敵はその恨みを心にため込んで増幅し、もしかしたらそれが復讐という形になって自分に向かってくるかもしれません。
しかし、自分の敵ともいえる人物を、味方に取り込めたら、その敵の手腕が脅威になるほど高ければ高いほど、そのメリットは絶大です。だから、中野渡は大和田を切り捨てないという決断を下したのです。まさにその決断こそ、「メンタリズム」なのです。