最近特に注目されている「甘み依存症」!

 「甘み依存症」をご存じでしょうか。なんと人工甘味料も、麻薬、覚醒剤やアルコールとまったく同じ作用で、依存症を起こすのです。「甘み依存症」は、誰かに指摘されたり、自分で意図的に摂取を減らすまでは、全く気づかない場合も多いのです。

 どんな症状なのか、Tさん(東京在住/35歳男性)の体験談を事例として紹介しましょう。あなたや、あなたの周囲で、こんな症状を感じている人はいないでしょうか。

【Tさんの体験談】
 過去にダイエット・ソーダを飲んだ経験は、ほとんどありませんでした。しかしダイエットを始めたのを機に、3〜4ヵ月間はできるだけダイエット・ソーダを選ぶようにしたのです。体重が増えないよう気を遣ってのことです。そのうちに、不思議とダイエット・ソーダを毎日飲むようになりました。同時に、無性に甘いものが欲しくなり始め、毎日アイスクリームを食べるようになりました。さらに間食も増えて、他にもつまみが欲しくなりました。
 このため、ジョギングのお陰でだんだん減っていた体重が、ダイエット・ソーダを飲み始めた頃から、下げ止まってしまったのです。因果関係を特定できたわけではありませんが、飲み始めた時期などを考慮すると、体重が減らない理由はダイエット・ソーダにあるのではと怪しんだ私は、ミネラルウォーターに切り替えました。すると、その後体重は落ち始め、同時に間食もしなくなりました。

 Tさんの体験談からは、ダイエット・ソーダによる、ある種の“依存症状”がみてとれます。次のような点です。

症状1:ダイエット・ソーダを飲み始めたら、不思議と毎日飲むようになった。
症状2:無性に甘いものが欲しくなり始め、毎日アイスクリームを食べ始めた。
症状3:間食も増えて、何かつまみが欲しくなった。

結果 運動しても、体重が減らない。

 上記1〜3の依存症状があれば、「運動しても、体重が減らない」という結果は当たり前のように思えますが、この依存症状は偶然発生したといえない部分があるのです。その理由こそが、前述した「甘み依存症」です。依存症は、一般に“中毒”とも呼ばれ、その原因として、ドーパミンの乱れが考えられています。

 また近年、人工甘味料は砂糖よりはるかに強い、コカインを上回る依存性をもつことがわかっています。2007年のあるフランスのマウスに対する実験では、コカイン以上にサッカリンの中毒性が強いことがわかりました。このように、摂ればますます欲しくなるほどの強い依存性があるのです。

 さて、人工甘味料の摂取がどのように肥満につながるのか、3つの作用をご理解頂けたでしょうか。実は、肥満以外にも、抑うつ症状や血管系疾患など、ほかの症状を引き起こすことも報告されています(詳細は下記新刊をご覧ください!)。ダイエットや健康のために「カロリーゼロ」飲食品を摂ったせいで、逆に太ってしまったり、そのほか身体に悪影響が出ては、元も子もありません。口にする前に、いったん立ち止まってぜひ考えてみてください!

次回は10月1日更新予定です。


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