これまで『和田裕美の営業手帳』のさまざまな使い方を紹介してきたが、営業に便利なようにデザインされた記入欄も、使う人の仕事や生活に合わせてまったく異なる活用の仕方があることに気づかれただろう。「使い方も書き方も自由に」というのが和田裕美さんからのメッセージだ。合わせて、女性起業家を中心とした勉強会、「スマイルカフェ」での手帳活用法の話し合いを報告してもらう。

手帳は、未来と今と過去を見せてくれる

『和田裕美の営業手帳』を初めて出した2006年版から、一番最初のページにずっと同じメッセージを掲載しています。

「この手帳は数字を楽しく、わかりやすく、さらに効率よく、結果を出すために私がやってきたこと――もしかしたらすごくあたり前のこと――を取り入れて作成いたしました。

 手帳は、未来のわくわくを、今の自分のあり方を、それから過去にやってきたことのプロセスと結果をきちんと見せてくれる大切なあなたのデータツールです。

 だから手帳って、とっても大切な自分自身の上司みたいな存在かもしれません。

 数字の目標達成と心の元気を持つことができるよう、W(ダブル)の効果を期待して、わくわくしながらお使いくださるとうれしいなって思います」

 長年、愛用してくださっている方のなかには「本棚に並ぶ手帳が、そのまま私の歴史になっています」という方もいます。手帳が使う人それぞれの大切な思い出になるなら、とても嬉しいことです。