「Don’t Blame Me! I Voted For McCain & Palin」(私を非難しないで! マケインとペイリンに投票しちゃった)。

 先日ワシントンDCに行った際、国会議事堂近くの土産物屋をのぞいてみたところ、店頭に、冒頭のコピーがプリントされたTシャツやバッジが置かれていた。そのユーモアに思わずニヤリとする人は多い。

 店員に聞けば、やはりというか、オバマ関連商品は飛ぶように売れたそうだ。彼が大統領選挙に勝利した日の新聞一面がプリントされたTシャツ、バッジ、キャンディ、人形などが大量に陳列してあった。

 一方、悲しくもマケイングッズの多くは地味な場所に置かれていた。ペイリン元共和党副大統領候補の「Yes, We Can Do It!」と書かれたコーヒーカップの売値は暴落し、50%引きだった。

 オバマ・トランプカードも人気商品である。エースとキングはすべてさわやかな笑顔のオバマ氏だ。クイーンはオバマ夫人、ヒラリー上院議員など。笑えることに、ジョーカーはおどけた顔をしたブッシュ大統領とマケイン氏だった。

 ちょっと気になるのは、オバマ次期大統領に対する米国民の期待の高さである。土産物屋にある関連商品は、いずれも彼を2枚目のヒーローとして描いていた。茶化したものが見当たらないのが薄気味悪い(対照的にブッシュ大統領をからかう商品は数多くあった)。