まっさきに注目すべきは「コスト」

 投資信託を比較する際にぜひご活用いただきたいのが、モーニングスターのウェブサイトにある「ファンド検索」という機能です。この機能の使い方説明は次回の記事にゆずりますが、これを使うと、下の表にあるようなスタイルで複数の商品を比較することができます。

 今回は実戦前の“予行練習”として、〈aファンド〉〈bファンド〉〈cファンド〉という3つの投資信託を比較していくことにしましょう。この中から1つだけ選ぶとしたら、どれがよいと思いますか?

3つの商品を、まずは「1. コスト」の視点から比較してみよう。

 将来のパフォーマンスを予測する際、多くの方は「どのくらい儲かりそうか」に注目したがると思います。もちろんそれも大切なことではありますが、過去のパフォーマンスがどんなに良いからといって、それが必ずしも将来のパフォーマンスの保証になるわけではありません。

 では、コストは? そうです。パフォーマンス予測とは違い、コストは投資信託を購入する時点で、毎年どれだけかかるのかをあらかじめ把握できます。コストの多寡は私たちの手元に残る最終的な運用益の額に大きく影響するので、決してあなどってはいけません。

 投資信託にかかるコストは、主に2種類あります。ひとつは購入時にかかるコスト(販売手数料)、もうひとつは購入後に毎年かかるコスト(信託報酬)です。運用期間が長期になればなるほど信託報酬の多寡はパフォーマンスに大きく影響を及ぼしますから、投資信託の商品比較をする際には、毎年引かれるコストである信託報酬のほうに注目しましょう。

 上の表で「信託報酬」の欄を見ると、〈bファンド〉は0.70%と、ほかの2つの投資信託よりもかなり低く抑えられていることがわかります。このことから、第1の観点からは〈bファンド〉に勝ち星をつけることとします。

   ①「コスト」の観点…〈bファンド〉がよい。