最後に残った投資信託はどっち…?
もう一息です。第3の比較ポイント「運用資金の大きさと推移」をチェックしていきましょう。
前ページの比較表で「純資産」という欄を見ると、〈bファンド〉は1500百万円であるのに対し、〈cファンド〉は8000百万円もの規模があります。運用できる金額が小さければ小さいほど投資できる銘柄数が少なくなり、したがって安定性が下がってしまいますから、この場合は運用資金が大きい〈cファンド〉のほうが望ましいといえます。
次に、運用資金の推移はどうでしょうか。両者の資金流出入の推移を調べてみると、下のグラフのとおりでした。
一見しておわかりのように、〈bファンド〉は下向きのグラフが並んでいることから、資金の流出が続いていることがわかります。一方の〈cファンド〉はというと、こちらはきれいに資金流入が続いています。というわけで、「運用資金の大きさと推移」という観点からは〈cファンド〉が良いと評価できます。
以上、3つの視点から総合的に投信を評価した内容をまとめると、次のとおりです。
2. リスクとリターン:〈cファンド〉
3. 運用資金の大きさと推移:〈cファンド〉
最終的なジャッジとしては、2つの勝ち星を獲得した〈cファンド〉がもっともよさそうだと判断できます。
いかがでしたか? 投資信託選びは、コツがわからないと「どこから手をつければいいんだろう」ととまどってしまいますが、今回ご説明した手順で考えていけば、それほど難しいものではありません。このやり方に倣って、次回は国内株式型の投資信託を実際に選んでみることにします。
※次回は、11月29日(金)に配信予定です。
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