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フラれたときに心を癒す音楽を
見知らぬ誰かが教えてくれるサービス

大来 俊
2013年12月11日
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 実際にサービス上には既に750以上の投稿が寄せられ、3200以上の楽曲が紹介されている(2013年11月末現在)。今はPC向けサービスを10月半ばから先行してリリースしている段階だが、近々スマートフォン向けアプリも公開する予定。「若者と親和性の高いスマホ向けサービスがスタートすれば、もっと投稿も音楽の紹介も増えるはず」と、高橋氏は期待する。

心の状態にあった音楽が見つかる

「オンガクスリ」のサービスを立ち上げた中心メンバーである高橋祐司氏(右)と井谷裕紀氏

 元々オンガクスリの構想は、カヤックで毎月開かれる社内プレゼン大会「つくっていいとも!」で、高橋氏が約1年前に発表した。このプレゼン大会は社員が自身のアイデアを形にしたり、資料にまとめたりして、社長をはじめ皆に向けて商品化やサービス化を訴える、カヤックならではのインキュベーションの場だ。

 「僕自身音楽好きで、常に新しい音楽をユーチューブなどで探している。そうした中、今の自分の気持ちに合った音楽を探す方法や、その音楽がまとまっているプレイリストがあればなと、漠然と考えていた。

 もし心の状態に合った音楽が見つかれば、その曲を好きになる可能性がより高くなる。そうすれば楽曲の購買にもつながりやすくなり、音楽業界に貢献できるかもしれない。それに何より自分がそんなサービスを使って新しい音楽と出会いたいと思った」

 と、高橋氏は話す。プレゼンは社長をはじめ多くの賛同を得た。その後井谷氏など共感する“有志”が集まり、サービス化に漕ぎ着けたのだ。

 サービスを成り立たせるベースとなっているのがユーチューブだ。ユーチューブを活用し、誰かの悩みに対して他人がソーシャルサービス上で“心のクスリ”となる曲を紹介することで、若者も中高年も、自分が知らなかった曲と出会うことができる。「これこそ音楽との今っぽい出会い方であり、聴き方」と、高橋氏は話す。

 一方、収益化の方法は今のところ白紙だ。「まずは無料でユーザーを集めることに専念し、メディアとしての認知度を高めてから収益化の部分に対応していきたい」(井谷氏)。ソーシャルと音楽を上手く融合させた好例だが、集客とともに、今後どう収益化を図ることができるかが、勝負のしどころだろう。

(大来 俊/5時から作家塾(R)

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