そんな中、「不良債権を増やすわけにはいかないが、企業への融資によって地元経済を支えなければならない」。信用リスクを抱えながら、銀行融資部の行員たちは日々ギリギリの選択を迫られていました。その緊張感がみなさんに少しは伝わったのではないかと思っています。

 今回の番組では、銀行に融資を求める企業にも密着しました。融資を求める企業、その前に定期預金の解約を求める銀行。生き残りをかけた企業の女性社長と融資担当者との生々しいやり取りを取材することができました。印象的だったのは、「万一のときに備えて定期預金をしていたが、今がその万一の時なのですね」という女性社長の言葉です。百年に一度の不況ということがまさに現実のものとして私に伝わってきました。

※この記事は、NHKで放送中のドキュメンタリー番組『追跡!AtoZ』第6回(5月30日放送)の内容を、ウェブ向けに再構成したものです。


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【次回の番組放送予定】

6月13日(土)午後8時~8時43分
「どうなっているのか? 年金記録問題」

 ずさんな管理の実態が次々に明るみに出た社会保険庁の年金記録問題。発覚から2年余りたったが、未だに解決していない。政府は「国民に協力を求める」と1億人に「ねんきん特別便」を送り、記録の不備を自己申告してもらうように求めたが、一体どうなっているのだろうか。

 政府は、「ねんきん特別便」で申告された不備についての調査を今年3月で終えるとしていた。NHKは、その3月に現場にカメラを入れた。すでにほぼ作業が終わっているはずの現場で取材班が目にしたのは、驚くべき実態だった。

 予想を大きく超える大量の「ねんきん特別便」の回答書に処理が追いつかず、現場では急遽人員を増やして対応。作業を急ピッチで進めようとするが、次々に予期せぬ難題が発生…。さらに取材を進めると、年金制度の存立そのものが危ぶまれるような状況が浮かび上がってくる。

 どうしたらこの問題は解決するのか。年金制度は大丈夫か。年金記録問題の最前線を徹底追跡する。


◎番組ホームページ http://www.nhk.or.jp/tsuiseki/
※今後の放送予定(再放送含む)も確認できます。番組へのご意見・ご感想も大募集。
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