他の競技でも早い結婚は多い。体操の内村航平は23歳、横綱白鵬は21歳、プロゴルフの石川遼は20歳の時に婚約を発表している。それから2年経つ今も結婚の報が聞かれないのは気になるが。

 厚生労働省が発表した最新(2012年)のデータによれば、男性の平均初婚年齢は30.8歳、女性は29.2歳。1960年の統計を見ると、男性が26.9歳で、女性が24.2歳だから、50年あまりの間に男性が4年、女性が5年、婚期が遅くなっていることになる。晩婚化が進んでいるわけだ。

 それを考えると、アスリートの結婚年齢は相当早い傾向があるといえる。

なぜ結婚が早くなるのか
アスリートならではの事情

 一般人の男性は社会に出て一人前に仕事ができるようになるまで数年かかるし、給料も安い。加えて最近は雇用不安もあり将来は不透明で、結婚して妻子を養う自信が持てなくなっている。また、女性の方も価値観が変わり、結婚して家庭に収まることが人生の第一目標ではなくなる傾向がある。だから晩婚化が進むし、結婚できない人も増えている。

 それに比べるとアスリートは事情が異なる。トップアスリートは10代から頭角を現し、20代前半で一流プレーヤーになる者も少なくない。それがプロであれば高額の報酬が入るうえ、スター選手ともなればモテるから理想の相手が見つかる確率も高い。加えて現役でプレーできる期間も短いため、早いうちに身を固めて人生設計をしてしまおうという思いもあるだろう。

 家庭を持てば競技に集中できるという効果もある。独身だと色恋沙汰などで煩わされることも多い。結婚後もそうした問題が起きることは少なくないようだが、「妻帯者」ということがハードルにはなる。子どもができれば、家族のために頑張ろうという気にもなり、その責任感から必死で競技に取り組むようになるわけだ。