会社の悪口を言う人の心理
「自分の存在価値を確認したい」
さすがに上司がいる前では言わなかったものの、上司が退社した後の残業時間中によくそのように言っていたといいます。Sさんの後輩にあたるメンバーから、「職場の空気を悪くしていて困る」との意見が上司にあったそうです。
上司が確認したところ、「自分としてはそのようなことを言ったという自覚はなかった。今後は気をつける」というような弁明をしたそうです。少なくともその時点では、Sさんは有力なメンバーであったこともあり、上司はそれ以上の対応はしなかったそうです。
しかし、その後もそのような言動は改まることなく、かえってエスカレートしたといいます。
そもそも、「辞める、辞める」という人は、どのような思いでそのような言葉を発するのでしょうか。自分の存在価値を確認したいという思いがまず強いと考えられます。
つまり、「君に辞められては困る」とか、「辞めないでほしい」と誰かが言ってくれるのを待っているわけです。