土江 1つは、自分の強みは何か、世の中にシェアするべき自分の中のコンテンツは何かというのを見極めることもう1つは、このコンテンツを喜んでくれる受け手側、読者の方はどんな人なのか。この2つを一生懸命考えるということが重要なので、2回目の講義は集中して2点を見つけていただこうと思っています。

和田 自分がここが素晴らしいと思ってるところが、案外他人から見たらそうでもなかったり、逆に本人は何の自慢にも思ってないところが素晴らしかったりというギャップみたいなものは、講義を受けると気づける気がしますよね。

土江 ご本人にはちょっとした驚きだと思うんですが、そういう驚きの瞬間を体験していただけるんじゃないかなと。

和田 第3回と第4回の企画書、目次、キャッチコピー作りは、自分が持っている強みをどういうふうに具体化するとより多くの人に伝わるかを徹底的に追求する講座ですね。

土江 言葉一つ、切り取り方一つ違えば伝わるものも伝わらなくなることがあります。企画書や目次、キャッチコピー作りに命を燃やしてる編集者が担当するので、私たちも楽しみにしています。

前書きは「愛される」ためにある?

和田 第5回の「前書き」講座は、自分の強みや書籍のテーマをどういうふうに抽出して、冒頭で説明すると読者に届くのかを、実際に手を動かして作ってみるというものです。
 いわゆる文章の書き方講座と違うのは、自分の強みを見つけて、いい切り口を見つけてと、第2回から第4回までで行ったことの集大成のような講座になっているという点です。

土江 文章がうまい、下手というよりは、このコンテンツを一番読んでほしい読者の方にきちんと伝わることが重要。前書きを読んだだけで、「あ、これは自分のための本だ!」と思っていただき、レジに持っていっていただくためのものです。
 読者から愛されるだけでなく、読者への愛をきちんと前書きに載せることができるように、そのお手伝いをするという感じでしょうか。
 で、最終回の第6回で皆さんの発表会があるんですよね。「スター誕生」の瞬間が見られるのが、今からとても楽しみです。

和田 私もです! 最後に、具体的なベストセラー誕生秘話を教えてください。