確かに、realizeの例で見たように、英語と日本語は一対一で完全に置き換えられるものではありません。
それを知っていても、最初は、一対一で覚えるしかないのです。
そして覚えたあとで、「こういう意味もあるのか」と、それこそ出会いのなかで、少しずつ、単語の意味を肉付けしていけばいいのです。

 限られた時間、限られた環境で英語を身につけるためには、理想を語るのではなく、現実的になることも必要です。

 「英語←→日本語」をすばやく行うための訓練である「即時翻訳」は、ウォーミングアップにも適しています。可能であれば、章単位や100語などを区切りにして、毎日の学習の初めに行うといいでしょう。

 わたしは、仕事を始めてからも、常に単語集を持ち歩き「即時翻訳」の練習を繰り返しました。そうすると、英語で話すときに、単語の出やすさが変わります。

 単語の覚え方については、『英語は日本語で学べ! 留学なしで話せるようになった私の“現実的な”学習法』で詳しく書きました。単語が覚えられないと悩んでいる方は、参考にしていただければと思います。


<新刊書籍のご案内>

『英語は日本語で学べ! 
 ーー留学なしで話せるようになった私の“現実的な”学習法』

「英語脳」にこだわっていたら、
いつまでたってもしゃべれるようになりません。
日本に住み、日本語で生活している人のための、英語学習本の決定版!
一見、英語ができる風なのに、何年たっても上達しない人と、英語が苦手だったのにグングン上達する人の違いはどこに?
英単語を使えるように覚える方法は?
スピーキング力を伸ばすために私が作ったノート……など。
私はこのメソッドで英語も中国語もマスターし、仕事に生かしています!

ご購入はこちらから![Amazon.co.jp] [紀伊國屋BookWeb] [楽天ブックス]

目次

●はじめに わたしが、英語が苦手になったわけ
●第1章  「英語脳」への夢は今すぐ捨てなさい
(コラム1 とにかくたくさん聞けば、英語はできるようになるのか?)
●第2章  「英単語」を覚えたいなら、わざと忘れなさい
(コラム2 海外メディアは英語力アップの邪魔になる!?)
●第3章  「スピーキング」力のある人がやっていること
●第4章  「発音」は日本語との違いに注目!
(コラム3 発音の仕組みを知ろう!)
●第5章  「文法」は規則でなく“理屈”で学べ!
●第6章  「速読&速聴」は“日本語力”を使いなさい
●おわりに