最近の株式市場の特徴として、物色対象が国内中心であるだけでなく、投資家サイドも国内中心となってきたことが挙げられる。裁定取引に係る現物買いポジションを見ると、外国人投資家が先導することの多い裁定買い残は大きく落ち込んだまま。今回の株価反発がインデックス(株価指数)や先物主導ではなく個別株や現物主導であることをうかがわせる。

 株価の上昇速度は緩やかではあるが、いわば「質のよい」株価上昇だ。逆に言えば、株式市場の主役が、内需関連の個別株・現物・国内投資家から、インデックス・先物・外国人投資家へと広がる余地が大きく残されている。

 今後は、このまま「質のよい」緩やかな上昇局面が長期にわたって続くか、外国人投資家の本格復帰に伴って急騰局面を迎えるかのどちらかだろう。いずれにしても、4月下旬から5月にかけて本格化する2014年3月期決算発表シーズンに向けて、昨年末の高値を更新すると予想している。

 (大和証券チーフストラテジスト 成瀬順也)

週刊ダイヤモンド