試される商銀機能の強化

 旧経営陣が、過去に「投資銀行宣言」というスローガンを掲げた結果、国内における預金や融資という商業銀行機能の強化で、後れを取ってしまった、みずほ。

 他の2メガバンクに比べて、国内の収益力も見劣りし、ただでさえ強化に向けた取り組みが急務だ。にもかかわらず、旧日本興業で長年大企業を相手に仕事をしてきた佐藤氏は個人や中堅・中小企業の基盤が弱く、林氏は海外経験が長い半面、国内での営業経験が浅い。

 その弱点を補う使命を、佐藤氏が今回与えたのが、国内営業やリテールに強い岡部俊胤・FG副社長であり、監督当局からも覚えがめでたい飯盛徹夫・銀行常務だ。

 林氏と岡部氏、飯盛氏の3人共に旧富士出身なのは、決して偶然ではない。互いをよく知るこの3人が密に連携して、どれだけ国内強化の道筋をつけられるかで、数では最多となった旧富士勢に対する本当の評価と、みずほ再生の加速度が決まってくる。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 中村正毅)

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