ピンまで残り120ヤード、使用する番手はショートアイアン、ベタピンにつければバーディチャンスという絶好の場面。しかし、そこで右にプッシュアウトしたり、左に引っかけたりして、打球がグリーンに乗らず、上がってみたらボギーやダボだった、という経験がありませんか? 今回は、そんなミスをなくすためのアイアン攻略術(前編)です。

 アイアンが苦手な人には、ある共通点があります。それは、構えるたびにアドレス(特にボールの位置)が変わってしまうことです。本人はいつも同じように構えているつもりでも、実際はボール半個か1個分くらい、左右どちらかにずれているのです。

【第23回】アマチュアゴルファーのお悩み解決セミナー<br />Lesson23「短いクラブほどボールの位置はセンター寄りになる」
5番アイアンのアドレス。スタンスは肩幅より広め。ボールの位置は左足かかととスタンスのセンターの中間くらい。体とボールの距離は比較的遠い

 いくらスウィングがよくても、ボールの位置が正しくなければ、ナイスショットは生まれません。クラブの握り方やスウィングのタイプによって、適正なボールの位置は異なるので唯一の正解はありませんが、自分なりの基準をつくっておくことがとても大切です。