後屈改善タイプ

 では、ここからは実際にあなたの腰痛のタイプを判断していきます。

 腰痛のタイプとして一番多いのは、後屈運動によって改善する「後屈改善タイプ」です。私が院長を務める病院のデータでは、腰痛の約60%がこのタイプになります。

 判断する方法は、まず足を肩幅に開いて、手をお尻の上に当て、体を後ろに反らす後屈運動を10回続けてやってみます(下の写真をクリックすると動画が再生されますので参考にしてください)。ここで大事なのは1回だけの運動で判断しないことです。

 後屈運動を繰り返し行ったら、痛みの範囲・強さ・動きやすさによって、改善か不変あるいは悪化したかを判定します。

 改善した場合は、連載第3回で紹介する「壁反らし体操」という腰痛体操を行ってください。変化がなかった、あるいは悪化したという場合は、次項目の「前屈改善タイプ」の運動に移ってください。