側方改善タイプ
当院のデータによれば、腰痛全体の約10%が側方改善タイプになります。このタイプの腰痛は痛みが右か左に偏っていることが多く、痛いほうの反対側にお尻をずらす側方運動で判断します。
たとえば左側の腰や足の痛みが強い場合は、まず右側にお尻をずらす右側方運動を10回続けてやってみます(下の写真をクリックすると動画が再生されますので参考にしてください)。他の運動と同様に1回だけの運動で判断せず、反復した運動の結果で判断するようにしてください。
痛いほうの反対側にお尻をずらす側方運動を繰り返し行ったら、痛みの範囲・強さ・動きやすさによって、改善か不変あるいは悪化したかを判定します。改善したら、連載第3回で紹介する「お尻ずらし体操」という腰痛体操を行ってください。
変化がなかった、あるいは悪化したという場合、今度は痛いほう(この場合は左側)にお尻をずらす左側方運動に移ってください(下の写真をクリックすると動画が再生されますので参考にしてください)。この側方運動を反復して行い、効果を判断します。
これで改善したら、連載第3回で紹介する「お尻ずらし体操」を行ってください。ここまで運動を行っても変化がなかった、あるいは悪化したという場合は、運動療法では改善できない腰痛の可能性があります。その場合は医療機関を受診することをお勧めします。
以上で、あなたの腰痛のタイプが3つのなかのどれに当てはまるかがわかったはずです。次回は、それぞれの腰痛タイプの治療に最適な代表的な体操をご紹介することにします。
(続く)
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【本書の主な目次】
第1章 あきらめていた腰痛
第2章 自分の腰痛のタイプを知ろう
第3章 壁体操:椎間板性腰痛を治す
第4章 こぶし当て体操:椎間関節性腰痛を治す
第5章 仙腸関節体操:仙腸関節性腰痛を治す
第6章 筋圧迫体操:筋筋膜性腰痛を治す
第7章 腰痛改善の正しい姿勢
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