「金額だけでリフォーム会社を選ぶと泣くことになります。これは、私自身が何度もリフォームを発注してきていますので、経験上言えることです」と前出のリフォームポータルサイト関係者は断言する。

 さらに、「われわれのようなリフォームポータルサイトが広まった悪影響かもしれませんが」と、やや恐縮するような表情で言葉を続けた。

「条件を絞り込んで膨大な数からの検索の結果、表示された会社複数社に見積もりを取って1社を選んで契約をする、という契約行動パターンが常識となってきており、それがもっとも妥当で正しいリフォーム会社の選び方ということに世間的にはなってきています。ただ、もっとも大切なのは担当者との相性です。そこまではサイトでは見えないので実際にその会社と話してみて、しっかりと判断してほしい」と言う。

 リフォームといってもその工事範囲は幅広く、工事金額も数万円~数千万円まで幅広い。ユーザーは自分の完成イメージをしっかりと伝えて、リフォーム会社がきちんとイメージを形にしてくれそうか、担当者とコミュニケーションを重ねて、相性を図るべきだ。何もない、これからの計画(プラン)に対して契約するのだから、フィーリングはとても大事だ。

リフォームは「買う」のではなく
担当者と一緒に「作る」ものだ

 最近では価格の透明化がどんどん進み、よほどの悪徳業者でもない限り、使用する住宅説部品や木工材料などのグレードを合わせれば、見積もり金額に大差はなくなってきている。

 そうすると、決め手は何か。ユーザーが、「この人と一緒に新しい我が家を作りたい」と思えるかどうか、という一点に尽きるだろう。

 前出のリフォームポータルサイト関係者は「相性の合う会社や担当者に出会うことができれば、こちらの思いに応えてあげようと、みんな一生懸命頑張ってくれます。担当者だけでなく、現場の職人さんたちも丁寧に仕上げてくれます」と話す。

 実はこれは、以前の連載「いま、マンションは買い時か」の第10回で書いたことと共通している。このときは、「マンションの管理は買うのではなく、管理会社と住人が一緒に作るものだ」と述べた。

 リフォームにおいても、同様だ。

 理想の住まいを得るためには、リフォーム会社に任せて「買う」のではなく、リフォーム会社とユーザーが「一緒になって作る」という意識が何よりも大切だ。この意識が、リフォームで泣く人と笑う人を分ける要素になるようだ。