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沖縄が直面する観光課題に
「知恵とIT」で挑む人々

ダイヤモンド・オンライン編集部
2014年5月16日
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沖縄県文化観光スポーツ部 観光政策課観光文化企画班の山川哲男班長

 観光客の滞在が短期化している要因について、沖縄県文化観光スポーツ部観光政策課観光文化企画班の山川哲男班長は「LCCの登場で航空運賃が安くなり、手軽に来ることができるようになったのと、いわゆる『ハッピーマンデー』の3連休を利用される方が増えたことが影響しています」と説明する。

 観光産業が大きな収入源となっている沖縄県にとって、多くの観光客を招くことも大事だが、いったん来た観光客の宿泊数低下に歯止めをかけ、1泊でも多く滞在してもらうことが課題となっている。

 そのためには、魅力的な訪問先やイベントがなければいけない。山川氏は、離島を含めた沖縄県内のアクティビティの充実が必要だと語る。「たとえば、本島から久米島に出かけて島の民宿に泊まり、ホタルを見るツアーの実施など、“もう1泊”をしていただく9つのプログラムの推進をすすめています」。

外国人観光客の誘致施策は
「ウェディング」がカギ

 また、沖縄を訪れる外国人観光客は2013年に62万7200人と、こちらも過去最高を更新したが、渡航客1000万人を達成した全国平均の伸び率を下回る結果となった。

 県では、2013年から「Be.OKINAWA」というキャッチコピーを作成し、観光誘致のための英文WEBサイトやポスター等で外国人観光客の誘致をはじめている。県内の観光案内サインの英文化なども始めているが、とくに、アジアからの需要が増している「リゾートウェディング」の拡大に力を入れているという。「結婚式の親族や来賓ではじめて沖縄に来ていただいたときに、沖縄の魅力を伝えられれば、きっとリピーターになってもらえると考えています」(山川氏)。

 宿泊数減少は、観光客の“落とすお金”の減少にも表れてきている。旅行者の宿泊費、みやげ代などの合計は、2006年の7万1560円から、2012年は6万7459円に減った。運賃が安くなったからといって、その分がそのまま滞在中の消費にプラスするほど旅行者は単純ではない。

 みやげ代のみの消費額で見ると、上と同じ期間の推移は平均1万6000円程度で微減にとどまっている。デフレが続いたなかで善戦しているともいえるが、これは買われる商品が固定化してきているため、滞在日数に関係ない部分が影響しているようだ。みやげ物の拡充も課題である。

 「空港内の売店には4000点もの商品が並んでいますが、一部の定番商品に人気が偏っています。新しい人気商品が必要と考えており、私たち販売店もメーカーと積極的に話し合いながら開発にあたっていますが、直近では『ホワイトタイガー』というブランドの泡盛や、沖縄県の海上自衛隊とコラボしたご当地カレーなどを売り出しているところです」(前出のエアポートトレーディング丸橋社長)

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