脅しに対し「やめてください」と応えるとつけこまれる
たとえば、クレーマーから怒声を浴びせられたら、「怖いです。怖くて、なにも考えられません」と、お手上げ状態を演じます。いくら相手がプッシュしてきても、「のれんに腕押し」「ぬかに釘」に持ち込めば、こちらの勝ちです。
いわば、「K言葉」は究極のギブアップトークなのです。
もちろん、K言葉が威力を発揮するのは、「ネットに流すぞ」と言われたときだけではありません。「行政(保健所、労働基準監督署、消費者庁など)に通報するぞ!」といった公的機関を利用した脅し、「会社の前で騒ぐぞ!」「ビラをまくぞ!」といった暴力的なイメージの脅しなど、さまざまな場面で有効です。
ここで注意しなければならないのは、相手の脅しに対して、「やめてください」とは言わないことです。
たとえば、「ネットで流すぞ」と言われて、思わず「やめてください」と答えてしまうと、「それなら、サービスしてくれるってことなんだな」などと、どんどん攻め入ってくるからです。