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「働き方」という経営問題―The Future of Work―

メールでの問い合わせは禁止!
世界中の社員の知恵を「社内SNS」で手に入れる

河合起季
【第4回】 2014年7月11日
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取材中の問い合わせに
その場でレスポンスが来た!

 朝海氏は、クライアントとの打ち合わせでもチャターが役立ったと話す。

 「突然、中国の電力は家庭比率とビジネス比率がどれくらい違うのか、ピンポイントのデータが知りたいという話になったんですね。そこで、スマホを使ってチャターで誰か知ってる? と問いかけたら、5分後には返事が来て、無事に答えを得られました」

 何か知りたいときに便利なのが、グーグルなどの検索サイトだが、情報量が多い反面、そのままビジネスで使えるほど信頼度は高くない。それに対し、同社のグローバルな情報網の威力は絶大。“ググる”のとは違う精度の高い情報が、スマホでも簡単に入手できてしまうのだ。

 ただし、当然ながらチャターでの質問や答えは、英文でやりとりされている。英語のスキルは必須だ。

 先日も、農業の世界課題が何かを調べるために質問を投げかけたところ、次の日の朝までに5件の返事があり、この件に詳しい人たちとオンライン会議でディスカッションを行った。それによって、面識はなかったものの、その分野のスペシャリストを見つけることができたという。

 各メンバーにどういう経験があり、どんな情報を持っているかはわからない。しかしSNSなら、その道に通じた人物とダイレクトに出会えるという可能性を秘めている。

 では実際のところ、メンバーからのレスポンスはどの程度のものなのか。試しに取材中、朝海氏に「今、社内SNSの活用について日本で取材を受けているが、感じているメリットを教えてほしい」と、全メンバーに問いかけてもらった。

朝海さんが取材中に「社内SNSのメリットは?」と投げかけると、世界各国から回答が寄せられた。(画面は実際のチャターのやり取りをもとに、一部を修正しています。)

 すると20分後、インドのジェイ氏という人物から返信が! そこには「コラボレーション、ネットワーキング、知識の共有化、知りたいことの専門知識を持つ人がわかる」と書いてあった。「彼と会ったことはありませんが、速かったですね」と、朝海氏。たまたま見ていたメンバーが答えてくれたわけだが、予想以上に反応はいいようだ。

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「働き方」という経営問題―The Future of Work―

人口減少による働き手の不足と経済・社会のグローバル化が、企業経営を取りまく大問題となっている。そのなかで、企業が競争優位性を築くためのキーワードとして浮上しているのが「ワークスタイル変革」だ。識者への取材や企業事例の紹介を通じて、すべての企業と働く人に問われている「働き方」の課題を明らかにしていく。

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