スマートフォンの普及が進むにつれて、日本国内だけでも5000万ユーザーを超えたLINEに代表されるメッセンジャーツールを利用したモバイルマーケティングが、いま注目を浴びている。

 LINEが今年発表した「LINEビジネスコネクト」により、LINEと企業システム(顧客データベースや業務システムなど)との連携が可能になったことで、メッセンジャーアプリを中心としたモバイルビジネスは、企業にとって欠くことのできないツールとなってきている。

 一方、中国におけるモバイル端末の契約者数は12億人を突破し、その内の70%以上がすでにスマートフォン(日本は約50%)という一大モバイルビジネスマーケットに成長している。

 なかでも、利用者数が6億人を超えるメッセンジャーアプリである「We Chat(ウィーチャット)」を利用したサービスや、世界最大のネット通販企業となったアリババグループの主導によるモバイルEコマースの急成長など、中国モバイルビジネスは、すでに世界のモバイルビジネスにおける最先端の実験場となっている。

中国版LINE「We Chat」が
6億人のユーザーを魅了する理由

 LINEの2011年6月リリースに先立ち、2011年1月にリリースされたWe Chatは、すでに中国では2013年末の段階で総アカウント数で6億人、直近の2014年第1四半期における月間のアクティブユーザー数(MAU)は前年同期比87%増で3.6億人となり、中国のスマートフォンアプリの中で最も勢いのある存在となっている。

 実は中国版LINEとも言えるWe Chatでは、約1年前より企業向けシステム連携ツールを提供しており、すでに200万社以上が参入するなど、企業におけるマーケティング活動の主軸としてWe Chatが積極的に利用されている。

 We Chat関連サービスには、ソーシャルゲームやスタンプショップといった日本同様のコンテンツだけでなく、決済、Eコマース機能や、タクシー予約、さらに金融商品やお年玉配布サービスまで網羅し、いち早くユーザーの消費を囲い込むことに成功し、モバイルファースト時代のプラットフォームとして成功を収めている。

出所: www.enfodesk.com 「2013年中国において最も利用したスマートフォンアプリ統計」の英語訳。各世代において圧倒的な評価を得ている