レベルファイブの主な作品は僕が企画し、設定を考え、基礎となるストーリーを考えています。キャラクターのジバニャンと、最初に出てくる妖怪も考えました。

――クロスメディア戦略は3作目ということですが、過去の経験からどんなことを学んだのですか。

 反省点もすごくあります。イナズマイレブンはもう6年やっているのですが、ストーリーが進むにつれて、もっと強い敵が出てこなくては面白くなくなったりしてマンネリ化してしまいました。

 妖怪ウォッチではマンネリ化しない作りにしたいなと思いました。ストーリーではなく、バラエティ番組を作るという感覚です。お話はすべて一話完結で、30分の番組の中にいくつものコントが入っていて笑えるような内容にしました。

 コントのネタもトイレの大のほうに入れないなど、等身大の子供たちをリストアップしました。友達の家に行って、部屋を暗くしてエッチな番組を見るとか、風邪で休みたいがために体温計をこすって温めるとか……。

――日野さん自身の経験ですか。

 僕が全部、悪だくみの指示をしているわけではないんですけど(笑)。みんなでシナリオを書いています。

――シナリオ会議はどれぐらいの頻度で開いているのですか。

 1週間に1回、5時間とか6時間ぐらいですかね。ライターは5人ぐらいいて、ママさんライターが2人います。「こんなことがあった」という子供のエピソードを参考にしています。

――月刊「コロコロコミック」の連載によって子供たちの生態を知ることができたりしますか?

 ファンレターでは、なんとかという妖怪が大好きなどの声をもらうことが多いですね。以前、コロコロで「こんな妖怪がいたらいいな」という投票を行ない、採用した妖怪がいますよ。「一旦ゴメン」という妖怪で、納得できないのだけどとりあえず謝っておこうという。秀逸でしたね。