「やっぱり、見た目は大事でしょう」
そう公言して憚らないのは、コンサルティング会社を経営するT氏。
「だって、もしもオレがいつも安いものを身に着けて、体型にも無頓着で、食べ物にも無頓着で、食事はいつもコンビニ、髪とかもぼっさぼさだったらさ、コンサルをお願いしたいと思う?思わないよね。生活は見た目に出るじゃない。そんなやつに会社の売り上げ伸ばしますよ、とか言われても信じられないよね」
決して口が良いとは言えないT氏だが、おもわず首を縦に振ってしまう。いつも言っているように、経営者の食事記録には、何かしらのこだわりが垣間見える。もちろん、栄養士との接点を持つような方々なので、食に対する意識が他の人よりも高い傾向があるとは思う。でも、無意識の内にでも、何かがあるのだ。
1日4食、締めはBARで一杯
彼がイケメン社長でいられる理由
たとえば、T氏のこだわりは、「エネルギー切れを起こさない食事のタイミング」と「一日の最後のお酒の楽しみ方」だ。
体型は維持したい。そのためには、好き放題食べるわけにはいかない。でも、むやみに食事量を減らして、クライアント相手に話すときに、気力がわかないようでは意味がない。そこで、T氏は、1日4食を基本とすることにした。ランチからディナーまでの間、お腹が空いたら、もう一食食べて良い、という風にしたのだ。もちろん、そのような中途半端な時間にしっかりとごはんを食べる時間もないし、お店も限られる。結果として、その一食はいつもの一食とは異なり、おにぎりやカフェラテ、夏場になるとコーヒーショップでもよく見かける甘いスムージーのような「少し腹持ちしそうなもの」が選択肢になる。
人間とは不思議なもので、「お腹が空いたらまたすぐに食べればいいや」と思うと、一定のラインを超えて食べ続けることがなくなる。それによって、T氏はランチの定食やお弁当を食べる際、ごはんの量を控えるようになった。「外でのごはんの量は、家で食べる茶碗一杯分よりも多い。これを全部食べていたら豚になる」というのがT氏の言い分。減らした分お腹が空くかというとそうでもない。確かに、家での茶碗一杯分くらいは食べているのだから、当然と言えば当然なのだが、4食を基本としながらも、実際は3食で終わるのが週のうちのほとんどだそうだ。