話が面白い人、話題に幅と広がりがある人、親しみをこめたからかいが上手な人……。
こんな人は女性にモテやすい。でも、そういう人の好感度が高いかというと、かえって“慣れている人”と見られて敬遠される場合もある。その点、話が面白いわけでなくても、聞き上手な人には誰もが好感を覚える。
もちろん、特に話すことも意見もないから聞いているだけというのはNG。相手に興味をもって耳を傾けることができて、上手に合いの手や質問を挟みながら相手の話を引き出せることが大事だ。そして、そういう人は、往々にして出世コースに乗っていることが多い。
聞く、ということは受け身なようでいて、「あなたのことを尊重しています」ということを伝えているのと同じだ。そうして自分のことを大切に扱ってくれる人を、蹴落としたり裏切ったりするようなことはほとんどないはず。こんな人が部下であれば引き上げたいと思うし、同僚や社外の人であれば一緒に仕事がしたいと思うだろう。
相手の好み、便利なエリアは?
普段からの「聞く」姿勢が評価を分ける
接待交際費が削られたり、そもそも、接待が禁じられているような業種もあるなかで、仕事上の付き合いでの食事をどう位置づけするかは、会社や人によって異なるかもしれない。仕事で勝負をするべき、とするケースもあるし、ご機嫌をとってなんぼ、という世界もまだあると思う。最近では、中途採用の最終面接を会食にし、会食での振る舞いや多少お酒が入った時に出る素の部分を見ることもあるようだ。
お店選びにはじまり、メニューの頼み方、食べ方、お酒の飲み方にいたるまで、コミュニケーション能力が問われるし、人柄までもがにじみ出ることもある。お店選びに関していえば、三ツ星の高級料理店を選ぶ人もいれば、相手の好みを徹底的に事前調査する人もいれば、自分が行きたいお店を選ぶ人もいる。当然ながら、ほとんどの場合において、相手の好みに配慮している人の方が好感度が高いのは間違いはない。こういう場は、普段から「聞く」姿勢をもっているかどうかのわかりやすい評価基準ともいえるだろう。