炎の達人になろう!
プロとして場数を踏み、トレーニングを続けていくと、炎に対するとらえ方が変わってきます。結局のところ、議論の場で感じる参加者の非協力的な態度や攻撃的な姿勢、不安感といった炎の多くは、ファシリテーターである自分自身がつくり出しているのです。
マインドを整え、あり方を鍛えると、意見の対立や混乱は困った問題ではなく、むしろ歓迎すべきものに見えてくるから不思議です。
炎の創造的な側面に光をあてそのポジティブな力を引き出し、グループの力に変えるファシリテーターは、まさに「炎の達人」とも言える存在です。
けれど単に経験を重ね、知識やスキルを学んだだけでは、炎をうまく取り扱うことはできません。炎の達人になるためには、3つの要素を兼ね備える必要があります。
それは、「知識」と「スキル」、そして「自分のあり方」を磨くことです。
達人はスキルの重要性は熟知しながらも、変化をもたらす最大の武器は自分自身の存在だということを知っています。しかし、自分のあり方を鍛えるとはどういうことでしょう。やみくもにやっても、うまくいきません。単に大事だと思うだけでは変化は起こせません。
炎の達人になるには、身につけるべき流儀があるのです。
次回は、炎の達人として、火中に立って会議を成功に導くための6つの流儀を紹介します。この流儀を手に入れれば、どんな修羅場にあっても思いやりと穏やかさを忘れずに、柔軟に自分の役割を果たせるようになり、「炎の達人」として存在感が増すようになるでしょう。
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ただファシリテーションの手法を知っているだけでは十分ではない。国際会議、企業間の交渉など修羅場を何度となく切り抜けてきた、アメリカを代表するファシリテーションの達人が、ファシリテーターにとっていちばん大事なマインドとその鍛え方を具体的に解き明かす。
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●『プロフェッショナル・ファシリテーター』
著者ラリー・ドレスラー氏来日イベント決定!
■出版記念トークイベント
ラリー・ドレスラー×森時彦
「ファシリテーターマインドを鍛える!『どんな修羅場も切り抜ける6つの流儀とは』」
8月29日(金)18:30~21:00 於:浜松町TKPビジネスセンター
■1日ワークショップ
ファシリテーターマインドを鍛える~プロファシリテーターに学ぶ修羅場を乗り切る極意~
8月31日(日)10:00-17:30 於:慶応丸の内シティキャンパス