日本とイスラエルの起業家コミュニティの交流を図る
筆者は、8月9日の榊原氏の一時帰国報告会に参加してきた。5月に榊原氏が移住してから3ヵ月の活動報告が行われた後、会場から質問を受け付け、中継により現地イスラエルから起業家が答える場面もあった。
もともと、サムライインキュベートは代表の榊原氏自ら47都道府県すべてでイベントを開催するなど、起業家支援では全国的に知名度を持つ。榊原氏は、イスラエル移住後も、帰国時に日本でイベントを開催することで、日本の起業家コミュニティとイスラエルの起業家コミュニティの交流を促進、双方のコミュニケーションの活性化を図ることで、両国間の関係を太いモノにしていきたいようである。
このSHIを中心とした同社のイスラエルでの活動目的は、イスラエルの投資家からSHIに入居する起業家向けの投資を呼び込むことであり、既に、起業家の一部は現地エンジェルのジジ・レビィ氏などからメンタリングを受けているようである。また、イスラエルのハイテクスタートアップへの投資や日本進出の支援を行うとしている。
それと併せ、現地のハイテクスタートアップと日本の大企業との提携などの支援も掲げている(この動きには、イスラテックと協業関係を結んでいる)。この第一弾として、今年10月にはトヨタITCとイスラエル現地でハッカソンを予定している。これを皮切りに、日本企業とイスラエルのスタートアップとの連携が進んでいくことを期待したい。