別に読まなくてもいい!
本は「たくさんある」ことが大事

 むしろ私は、親が選んだ本でもいいので、10冊でも、20冊でも、本がどっさりとあって、その中から子どもが好きなタイミングで、好きな本を読み、やめたいときにはやめて、次の本を手に取ればいい。そう思っています。

 そうやって家にある本を読む習慣がついてくると、小学校高学年や中学生になったとき、親の読んでいる多少難しい本でも、自然と読むようになります。

 本というのは、家にたくさんあることが大切で、それを全部読むとか、「この本を読まなければいけない」などと、あまり強制的に考えないことがポイントなのです。

 実際、本が好きな人に、本好きになったきっかけを聞いてみると、多くの人が「家に本がたくさんあったから」という返答をします。

 この「本がたくさんある」という環境がとても大事なので、子どもに本を読ませたいと思うなら、とにかく家に本を置いておきましょう。ただ、金銭的な問題もありますので、図書館もどんどん活用していきましょう。