本日のテーマは「集中力アップ」です。12月に入り、受験も直前に迫りました。最後の追い込み時期です。ここでどれだけ集中できるかが、合否を左右すると言っても過言ではありません。塾でさまざまな子どもたちを見てきて感じた、「集中力アップ」のためのコツをお伝えします。

ポイントは、
「子どもが一人で過ごす時間」

村上綾一(むらかみ・りょういち)
理数系専門塾エルカミノ代表。お母さん・子ども・塾という3人4脚体制で、「子どもの自主性・学習への意欲」を育てることに注力。結果、御三家中学、筑波大学附属駒場中学、灘中学などの難関中学に、多くの教え子を合格させる。著書に『1日10分で大丈夫!「自分から勉強する子」が育つお母さんの習慣』(ダイヤモンド社)がある。

 子どもにとって「一人の時間」は、実はとても大切なのです。ただ一人でいるのではなく、一人で何かを黙々とやっている時間。

 この時間を体験しているか、いないかは、勉強面においても、その後の人生においても大きな差になると私は感じています。

 そもそも子どもは何かに夢中になって、黙々とやることが大好きです。同じことを何度も繰り返すのは、どんな子どもにも見られる特徴です。

 子どもが小さいころ、積み木を積んで、それを崩すというだけの行為を、飽きることなく何回も、何回も繰り返していませんでしたか?

 そんな行為をひたすら繰り返しているのを見ると、親はとても不安になってくるものですが、「何かを一人で黙々とやる」というのは、悪いことではありません。むしろ必要なことなのです。この「(子どもが)何かを一人でやる時間」こそが、集中力アップの重要なポイントなのです。