経営 X 人事
内定者フォローで学生を囲い込め!
【第3回】 2014年9月18日
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間杉俊彦 [ダイヤモンド社 人材開発編集部副部長]

「内定が出ても就活を続けていた」
そんな学生たちを入社させた内定者フォローの秘密

人事担当者の熱意を感じ
入社への意志が固まった

 どういうことでしょうか。

ヤマダくん
 「入社を迷っていたんです。課題を提出し返送してもらう、というやりとりをしながら、他社を受け続けていました。この会社に関心がなかったわけではないけれど、やっぱり知名度の高い大企業に行きたかったんです。でも、人事の方からのコメントからは、すごい熱意を感じました。しかも内定者8人に対して、それぞれ違ったコメントを、コメント欄にびっしりと書いてくれるんです。内容も、わたしが抱いていた不安感を軽くしてくれるような、親身になったものでした」

 そのときヤマダくんは、ある大手企業の選考でいいところまで進んでいましたが、A社に入社することを決め、大手企業に断りを入れたのだと言います。

ヤマダくん
 「企業規模も無視はできないと思いますが、だれと働くかはもっと大事だと思いました。わたしたちに、ここまで親身になってくれる先輩がいる会社は、きっとわたしにとっていい会社なのだ、と思ったんです」

 話を聞いてみるとサトウくんもナカヤマさんも、同じことを言いました。

サトウくん
 「コメントには熱意を感じ、この会社の社風が理解できたような気がしました」

ナカヤマさん
 「人事の方は、相手が学生だからということで、今だけ優しいのだろうと最初は思っていました。でも、優しくて熱いコメントが毎月届くので、学生だからじゃない、本当に熱い人なのだし、そういう人が働く会社が悪い会社であるはずがない、と思うようになりました」

 そして2人とも、「人事担当者のやりとりが、この会社に入社しようと思う決め手になりました」と言うのです。

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間杉俊彦 [ダイヤモンド社 人材開発編集部副部長]

1961年、東京都生まれ。1986年 、早稲田大学第一文学部文芸専修卒業、ダイヤモンド社入社。週刊ダイヤモンド編集部に配属され、以後、記者として流通、家電、化学・医薬品、運輸サービスなどの各業界を担当。2000年 週刊ダイヤモンド副編集長。2006年 人材開発編集部副部長。著書に『だから若手が辞めていく』(ダイヤモンド社刊)

 


内定者フォローで学生を囲い込め!

景気の好転、企業収益の回復基調にあって、企業の採用意欲が復活している。新卒採用は、学生側からすると「就職難」から一転、「売り手市場」化した観もある。それだけに、大企業の秋採用開始を控えた今、内定者の囲い込みは、人事部門、採用担当にとっては例年にも増して重要な課題だろう。本連載では、内定者フォローの意義と、その手法について、解説する。

「内定者フォローで学生を囲い込め!」

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