ブランドが提供する価値は
どうしたらリアルに伝わるか

 そもそもこの企画は、テレビCM以外の手法で若い女性に効果的なプロモーションを仕掛けるにはどうしたらいいのか、という森永乳業さんの声からスタートしました。

 当社でもさまざまな調査を行い、結果、若い女性のメディア接触行動では、スマーフォンとソーシャルメディアが際立ったタッチポイントであることが判明しました。

 しかし、ネットには膨大な情報が溢れていて、企業の新商品発売情報は、プレスリリースなどのオーソドックスなプロモーションを行ったところですぐに埋もれてしまいます。重要なのは、リアル、ネットの両方のメディアを縦横無尽に自走するパワーのあるコンテンツと仕掛けです。

 とはいえ、われわれプロジェクトチームは、エッジは立っているけれど、おもしろいだけの企画にはしたくないという思いがありましたから、第一に「伝えるべきメッセージ」を抽出しようということになりました。

願望がある方もない方もぜひ。<br />実際の「壁ドン」体験ってどんな気持ち?あなたの願望を叶えるために開発された(!?)「壁ドン専用人形」(森永乳業 提供)
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 そして、最終的に選んだのが「心と舌がとろける体験」だったのです。それを実体験できる場として、「壁ドンカフェ」は生まれました。ここで、多くの人にブランドが提供する価値をリアルに感じてもらおうというわけです。

 まずはカフェのオープン2日前の10月9日、複数のオンラインニュースに告知を出してプロモートしたところ、早くもそのニュースがグノシーなどのキュレーションメディアで取り上げられました。すると、ソーシャルメディア上でこのニュースが急速に拡散されはじめ、ヤフーの検索急上昇ランキングの上位にも掲載されたのです。

 かくして、この日だけで3100件を超える「壁ドンカフェ」に関する口コミがソーシャルメディア上に登場しました。