赤坂 りょうごく 客から「お母さん」と慕われる女将・黒澤加代子さんは、服飾デザイナーを経て家庭料理の店を開いて6年になる。

 実家は北海道阿寒湖畔で料理民宿を営む。この日は釧路港に揚がったホッケやコマイ、潮の香りいっぱいのカキ、地元産のジャガイモなどの野菜が届いた。

 カウンターにはそれらを使った手づくりの惣菜が大皿に盛られて10種類並ぶ。鶏肉とゴボウの相性がいい「筑前煮」、煮汁の染みた「ナスの田舎煮」などがいずれも一品500円。

 頼めば量を減らし、種類を増やして板皿に盛ってくれるなど融通がきくのもうれしい、とは家庭料理に飢えた独身者。子どもの夕食のおかずにとテークアウトしていくキャリアウーマンもいるとか。

 「特製なべや“三升漬”も絶品。趣味人の客が多く、新内(しんない)節のライブや絵画・陶器展も開かれる、楽しい出会いの店です」と岩城さん。

推薦者
岩城浩幸さん(51歳)
TBS 報道局 解説専門記者部長

アクセスマップ赤坂 りょうごく
東京都港区赤坂4-11-6
TEL03-5545-9165
営業時間:11:30~13:30(月~金)/18:00~23:30(LO/月~土) 日曜・祝日休 21席
お品書き●大皿料理(10種)/各500円●厚岸のカキ(1個)/400円●ホッケの開き/2100円●おにぎり(1個)/200円~●生ビール/600円●焼酎(グラス)/400円~●日本酒(1合)/450円~

(店舗情報は2008年2月時点のものです)