状況2
目標は整理されているが
成果が上がらないように思える

対処法2
成果目標(業績目標)に加えて
学習目標も意識させる

 目標を時系列で整理するだけでなく、その内容(性質)でも分類・整理してみましょう。目標は、達成すべき業績だけではないはずです。

 トレーニーの成長を促すためには、「成果目標(業績目標)」に加えて、「学習目標」を設定させ、本人に意識させることが有効です。

 これまでの研究によれば、「学習目標」を持つ人ほど、学習意欲、業績、能力、創造性が高いことが報告されています。

 したがって、業務目標と学習目標がうまくマッチしているときにトレーニーの成長が促されると考えられます。

 業務成果に関する目標は、他者から認められたいという思いと結びついています。

(例)
「売上目標の数字をクリアしたい」
「○○のプロジェクトを成功させたい」

 一方、知識・スキルの習得など能力の向上を目指す目標もあるはずで、これを学習目標と呼びます。

 学習目標は、成長したいという思いと結びついています。

(例)
「経理担当として専門性を高めたい」
「顧客とのコミュニケーション・スキルを身に付けたい」

 この学習目標も、さらに短期目標と中長期目標とに分け、それぞれブレークダウンして個別目標を設定し、マイルストーンを設けることが成長のために有効です。