上司の話を遮る、注文のない商品を発注
“うっかり社員”の早とちりエピソード集

 取材した職場でも早とちりばかりをする人がいました。ネット系広告会社の営業部門に勤務しているDさん(32歳)。周囲では早とちりが多いので“うっかりDさん”と呼ばれています。そんなDさんの早とちりエピソードを同じ職場の同僚から教えてもらいました。

 まずは、上司に対して返答する場面。つい緊張してしまうのでしょうか、上司に呼ばれて、

「君が担当しているS社の売り上げが下がっているようだけど…」

 と質問を受けると、話が終わる前から反省を示すためか頭を下げながら、

「すみません。すぐに対策を考えます」

 と最後まで話を聞かずに返答しまいました。その態度に上司は少々戸惑っています。単に取引先に対する状況確認をしたかっただけで、決してDさんを責めようとしていたわけではないからです。上司も困った顔をしながら、

「話を最後まで聞きなさい。うちの社長とS社の社長が懇意になったようなので、来週に仕事の件で先方を訪問することになったのだよ。それに同行してほしい」

 と本意を伝えました。あくまでDさんの仕事ぶりをフォローしようとしてのこと。早とちりに気づいて、再び「申し訳ございません。早とちりしてしまいました」と謝りました。

 職場の同僚たちはその様子を黙って「よくあること」と眺めていました。上司も早とちりで回答されてしまうと、少々戸惑います。そうはいっても上司を前にしてあがってしまうのでしょう。緊張することで、普段以上に早とちりが激しくなるのかもしれません。

 ただ、Dさんの早とちりは上司に対してだけでなく同僚との間でも起きていました。先日、会議で営業活動の報告を行った後輩に対して、

「先週は『契約まであと僅か』と報告していたP社の進捗状況の報告が消えたけど、どうなったの?」

 と、ここぞとばかりに指摘。先輩らしく後輩の仕事ぶりをチェックしている姿勢をアピールしたかったのかもしれません。ところが、後輩からはこんな言葉が返ってきました。