松井雅博氏(左)と江口晋太朗氏(右) Photo:DOL

12月14日に投開票され、自民党が圧勝した衆議院議員選挙。投票率は52.66%で史上最低となった。新聞各紙では「民主主義の危機」などと言われ、国民の政治への無関心ぶりが如実に表れた選挙となった。長年、指摘され続けた国民の政治への無関心という課題は、いったいどうすれば改善されるのだろうか。今回の選挙で、兵庫10区から、維新の党の公認新人候補として立候補した松井雅博氏と、ジャーナリストの江口晋太朗氏に、選挙戦を振り返ってもらい、課題解決に何ができるのかを考えてもらった。(構成・執筆/ダイヤモンド・オンライン編集部 片田江康男)

国会に送り込まれた
“プードル”前川恵議員

――対談に入る前に、ネットで酷いと話題になっていますよね、自民党比例で当選した前川恵氏。(両人とも画像を見ていないとのことでしたのでユーチューブで閲覧)……どうですか?

江口 これがそのまま放送されているんですよね……、すごいですね(笑)。

松井 いやあ……、すごいですよね。何も分からないんだったら、逃げればいいのに。

 イギリスで「プードルドック」っていう言葉があるんですが、議院内閣制のイギリスでは、日本と同じように基本的に行政にとっては議会は邪魔なんですよ。議員に気に入られなかったら行政はクビになっちゃう。だから、行政からすれば、自分たちの言うことを素直に聞くような人たちを、議員に選ぼうということになる。

江口 タレントとか、日本でも「ドック」的な議員って、たくさんいますよね。

松井 これは自民だけじゃない。維新もそう。でも、ここまでのケースはあまりないんじゃないかな(笑)。女性でキレイで、公認を出す。こういうことは現実によくありますが、問題ですよね。イギリスでも過去にこういうことはあって、やめようということになっています。