【ポイント(5) 香り】
一流の男は朝と夜で香りを変える

 シャツと同様に仕事モードのスイッチとなるのが、最後のポイント「香り」だ。

「海外のエグゼクティブは特に、『フレグランスマネジメント』を大切にしています。朝と夜とでガラリと印象の違う香りをまとうことで、ONとOFFを切り替えるのです」(能町さん)

 海外では男性も香水をつけるのが一般的だ。海外の方とすれ違ったときに、ふわりとステキな香りを感じることも多い。しかし、日本においては香水による被害報告のほうが多い。

「60歳の社長が、若い男性がつけるような香水をプンプンさせてきて、『似合ってませんよ』とも言えず困っています。夜のお店でプレゼントされたんじゃないかなぁ(苦笑)」(食品メーカー秘書)

「加齢臭を気にした上司が香水をつけはじめたのですが、一日に何度もつけ直すから、秘書は全員『香水酔い』しそうです……」(不動産会社秘書)

 自分も他人も快適に過ごせるよう気遣うのが「スメルマネジメント」の基本。その応用編ともいえる「フレグランスマネジメント」が日本に浸透するのは、まだまだ先のようだ。

一流の男も口臭を気にしていた!
ボスが臭えば秘書の品格もガタ落ち

 能町さんは、口臭を気にするのも一流の男性に共通する特徴だと言う。

「彼らは必ずスーツのポケットにミント系のタブレット菓子を用意していて、人と会う前には必ずブレスケアをします。商談のときにはどれほど第一印象が大切かを知っているからです。だからこそ、息やスーツからタバコのニオイがする男性と会うと『秘書は何をしているの?』と言いたくなりますね」(能町さん)

 不快なニオイは自分ではなかなか気づけないもの。いくら香水をふりかけても、ベースに不快なニオイがあれば台無しだ。やはり日本の男性は、フレグランスマネジメントの前にブレスケア、タバコのニオイケアなどマイナスポイントを消す努力をしたほうがいいだろう。

 一流の男たちは、脳と身だしなみの両面で「臨戦態勢」を整えることで、爽やかに、堂々とした振る舞いができるということがわかった。「一流」と認識されるための努力は、確実に行われているのだ。彼らのこだわりは、何もお金がかかることばかりではない。口臭に気をつけたり、新しくネクタイを買うときにはクローゼットにない色を選んだり。できるところから彼らに学び、一歩ずつでも一流のビジネスマンに近づいていこう。

(大高志帆)