「財務と経営を行き来しながら、両者の関係を理解することができると気づいたとき、『経営がわかった!』と言える」という前回の結論から、連載3回目では、経営理解のために必要な3つの要素を紹介します。

「永続する経営の3要素」
とは何か?

 「経営がわかる」ために必要なことを、もう少しお話ししましょう。

 それは経営の森羅万象を理解する枠組みを持つことです。この枠組みを持たなければ自分の経験を整理できずに「子どものおもちゃ箱状態」に置いておくことになります。それはもったいないことです。経験という財産が未整理なのですから。

 私は自分の経営理解の枠組みを「永続する経営の3要素」とネーミングしています。戦略→管理→理念→戦略→管理→理念→……とらせん状に継続循環して行くのです。全体像は図表をごらんください。