日経平均株価の上昇基調が続くと仮定した場合、簡単なテクニカル分析による上値メドは1万1500円あたりと見られる。

 テクニカル分析は手法や解釈が千差万別であるほか、その信憑性に賛否両論が入り乱れている。なかにはテクニカル分析を真っ向から否定する向きもある。

 しかし、相場が人間の業(ごう)の集まりならば、その軌跡を示すチャートに、似たような動きの繰り返しなどあっても不思議はないだろう。

 この前提で足元の日経平均株価を見てみると一定のリズムが認められる。2009年の4月末頃から始まったトレンドは、およそ1ヵ月半を要して約2割の上昇率で終了した後、1ヵ月程度の調整により約1割の値下がりを示した。