私は43歳のときに84時間の陣痛の末に緊急帝王切開で長男を初産した超高齢ワーキングマザーだ。待機児童が多い地域に住んでいるため、入園枠が大きいゼロ歳児のうちにと「保活」した結果、なんとか子どもを保育園に入れることができ、産後7ヵ月で職場復帰した。

育児と仕事の両立を<br />コンサルティング手法で解決する!

 仕事と育児の両立なんて、みんなが通る道だし、なんとかなるだろうと、楽天的に仕事をスタートしたのだが、実際に働きはじめると、育児と仕事の両立はハンパなく難しいことを実感する。

 特に私の場合、職業柄、出張や不規則な勤務が多いこと、主人が病気のため育児分担が難しいこと、そして何より、私自身が40過ぎで若いころのような体力がないことから、「この生活、無理!ぜーったい、ムリ!!」と絶叫したくなるまでに1ヵ月もかからなかった。

 そして、「世の中のワーキングマザーってどうやって育児と仕事の両立してるの? もしかして、みんな夜寝てないとか?」と他の人のことが気になり始めた。

コンピテンシーを実践すれば
仕事もプライベートも上手くいく

 高齢ママである私は、体力はないが、長年培ってきた人脈はある。早速周囲の知人・友人や、私が講師を務めるキャリア開発セミナーの受講生であるワーキングマザーなど、機会あるごとに、話を聞いたり、仕事ぶりや周囲からの評判などに注目させていただいた。

 いろいろな方からお話を聞いているうちに、分かってきたことは、仕事とプライベート、両方とも大切にしながら、ハッピーに暮らしているヒトというのは確かに存在して、彼らには共通の特徴がある、ということだ。