世界レベルで
人材の棚卸しをしているか

 社内人材の棚卸しを定期的に行い、世界中に散らばった人的資源の最適な活用法を考えることも大切です。そうするためには、グローバル共通の人事システム、タレント・レビュー、継者育成計画の仕組みが整備されていなければいけません

 企業業績を決める方程式は、単純化すると、「戦略×実行」です。多くの外資系企業では、人材ポートフォリオ・マネジメントとタレントマネジメントの仕組みを用い、戦略を実現する人材がどの分野のどんなスキルや能力を持った誰なのかを特定する努力を続けています。

 人材ポートフォリオ・マネジメントのポイントは、戦略の実現に貢献できる人材をコアとし、そうでないノン・コア人材として切り分け、コア人材の中でもポテンシャルが高いと評価された人材に対しては、中長期的な視点にたって、仕事やプロジェクトのアサインメントや育成投資を計画的に行うことです。

 そして最後に、業戦略を実現させるために、いかに各国、地域の支社を連携させ、グローバル組織として機能させるかを検討します。本社機能、研究開発センターをどこの国のどの地域に置くか、本社に権限を集中させるのか、それとも分散させるのか。分散させるとすれば、どの程度分散させるのか。

 このような質問を常に考えながら、組織構造や組織運営方法を最終的に決めていきます。

 世界的な視野で戦略的人材マネジメントを実施することがインターネット時代の人事部、人事部員に求められているのです。