組織のレイヤーは
少ないほうがいい

 トップが示す方向性をみんなが共有し、目標達成に向けてそれぞれが努力するためには、組織の形、在り方も重要です。

 組織の形というと、昔からあるのが、中央集権型と分権型。このどちらが正しいということはありません。どんな組織も利点と欠点があり、完璧な組織はないのです。

 ただし、組織をつくっていく上で、これだけは正しいと言えることが1つあります。それは、「レイヤー(階層)は少ないほうがいい」ということです。
そこで、戦略人事が具体的にやるべきことに、5.「組織のレイヤーを減らす」も入るわけです。

 伝言ゲームをやってみればわかるでしょうが、5、6人を経ただけで、必ず話が違う方向に行ってしまいます。
組織も同じで、階層が増えるごとに、トップのメッセージが下に正しく伝わらず、また、下の声も正しくトップに届かなくなってしまいます。

 しかも、正しく伝えようと思っていても違った話になってしまうのに、組織内には、意図的に話をゆがめて伝える人もいますから、レイヤーの数が増えるほど、話が誤って伝わるリスクは高くなります。

 したがって、物事を伝えやすくするには、できるだけ組織のレイヤーの数を減らすことが重要になるのです。