桜井 透明感、かぁ。うーん。私自身はともかく(笑)美味しいお酒の形容みたいですね。際立って美味い日本酒も、口に含んだ瞬間からまったく違いますからね。言葉では的確に表現しづらいけれど、歴然とした差がある。そういった感じなのかな。

大石 桜井さんが日本酒造りについて、数値化できるところは徹底するけど、最後は人間にしか分からない領域が残る、と著書『逆境経営』にも書かれていましたよね。キラリと光るオトコを選ぶのも、日本酒を選ぶのと同じだ。あ、このフレーズ、ちょっとよくないですか(笑)!

桜井 確かに。きれいにまとまったところで、今日は対談中お酒をお出しできなかったので、まだ明るいですが一献いかがでしょうか。

大石 ぜひ! 今日はてっきり飲みながらの対談だろうと期待して来たから嬉しいです! 少し若いときは“昼間飲むお酒と、昼間するエッチが最高のしあわせだ”と思ってました…なんて、真面目な対談なのにすみません(笑)。

桜井 いえ、他人様が仕事をなさっている明るい時間に飲むお酒はまた格別ですからね(笑)。今日は執筆中のお忙しい時期にありがとうございました。

大石 こちらこそ! ありがとうございました。
 

キラリと光るオトコの“目利き”大石静さんに聞く<br />「美味しいお酒」に通じる“伸びる男”の見極め方「キラリと光るオトコを選ぶのも、日本酒を選ぶのと同じだーー!」という“名台詞”で締めてくれた大石さんと、そのフレーズに感心しきりの桜井さん