穀雨(こくう)
新暦で4月20日~5月4日頃

「穀雨」は、穀物を潤し育てる春雨の降る頃です。立春から数えて88日目の夜を八十八夜といい、この日に摘んだ茶を飲むと長寿になると言われます。八と十と八を合わせて米になるため、この日を縁起のいい農の吉日とし、農作業の目安にされています。

春の養生法:苦味と酸味の食材を多めに摂る

 何かと思い悩むことが多い時期です。湿気が多いとさらに気分が湿ってくるので、水分の多い食べ物はなるべく避けます。とくに乳製品は避けたほうがよいでしょう。肉と魚なら、魚のほうがおすすめです。溜め込むことがよくない時期なので、スポーツで気分転換したり、カラオケでおもいっきり声を出すなど日頃のストレスを発散しましょう。

 飲み物には氷を入れないようにしましょう。体温より冷たい食べ物や飲み物で体が冷えると、表面にほてりが出るのです。ほてりが炎症を生み、アトピーなどの皮膚疾患を悪化させやすくします。一度ほてると、さらに水が欲しくなるので体質を悪化させてしまうのです。特にこの時期はアレルギー体質を深くしてしまいます。

 蜂蜜は暑がりで疲れやすく、皮膚が乾燥する人にピッタリです。肺や胃を丈夫にして、便通をよくします。また咳止め、腫物、虚弱体質の改善に効果的です。

(つづく)