春分(しゅんぶん)
新暦で3月21日~4月4日頃

「春分」の頃は昼夜がほぼ同じ長さになり、祝日である「春分の日」は彼岸の中日と一致します。春分の日の前後3日を含めた7日間が春のお彼岸です。先祖の霊を供養する仏事が行われますが、それ以外にも農事始神祭などが行われます。

春の養生法:苦味と酸味の食材を多めに摂る

 春は、怒りの感情が強くなります。すべての物事が始まるのですから、怒るというパワーは重要です。初めの一歩を踏み出すパワーの元は、怒りです。しかし、怒りのパワーが強過ぎてしまい周りに誰もいなくなっては、何も始まりません。みなぎる怒りをコントロールすることが必要です。そんな時は甘いものを食べてみるのです。スイーツには顔もほころびますが、心も筋も緩み怒りの感情も和らいできます。

 この季節は、まさに酸っぱい青春と言うべき時期です。活動した後のレモンのはちみつ漬けは、クエン酸サイクルの回転をよくして、パワーをみなぎらせます。ビタミンCも一緒に摂れるので効果的です。

清明(せいめい)
新暦で4月5日~4月19日頃

「清明」には、清らかで明るい春の日を受けて、草木が芽吹き始めます。4月8日はお花まつり。お釈迦様が生まれた日で空から甘露の雨が降ったという言い伝えから甘茶を注いでお祝いします。雁が北へ帰り、初ガツオが美味しい季節です。

春の養生法:苦味と酸味の食材を多めに摂る

 入学式、入社式、歓迎会など、晴れやかな行事も多く、緊張からストレスで胃腸トラブルを起こしやすい季節です。腸を丈夫にするには、腸内細菌をしっかりコントロールすることです。湿気の多い日本では、ヨーグルトよりも、しょうゆや味噌、納豆、漬物などの発酵食品がおすすめです。糠漬けもよいでしょう。

 逆にダイエットには効果的な季節になります。新天地での緊張感を保ち、腹の底のインナーマッスル(丹田)にも、グッと力を入れて、体をひきしめましょう。気が充実して隅々まで満ちていれば、余分な脂肪はとれてきます。

 鶏肉は春に合う肉です。脂身も少なくダイエットにも有用です。春に鶏肉を食すると体が丈夫になるので、過去の病気改善や現在の体質改善にも効果的です。胃腸に負担をかけずにコラーゲンもあるので、美肌にもよいでしょう。